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編入、編入後の勉強

筑波大学編入体験記

 こんにちは。

高専機械工学科生です。

 

僕は、機械工学科に所属していますが情報系学科に転科しました。

いろいろ理由はありますが、単純に情報の勉強の方が好きだったので編入の勉強を続けられたら転科できる可能性があるんじゃないかと軽い気持ちで勉強を始めました。

 

学校での順位は4年間10位前後でした。

なので中の上といったところです。とてもいい大学に編入できないと思っていました。

 

まず、どこを受けたかですが

[受けた大学と結果]

広島大学第1類・・・不合格

岡山大学情報系学科・・・不合格

筑波大学情報メディア創成学類(単願)・・・合格

 

はい。第1志望以外落ちました。

結局、広島大学は機械系で受けて岡山大学は情報系で受けるという今考えれば暴挙です。どちらも落ちた時には焦りました(汗)

それも含めて時間を追って書いていこうと思います。

 

[10月]

10月後半から受験勉強を始めました。それまではゲーム三昧でした。平日4時間休日10時間以上やってたと思います。それを、友人に「今日からする」といってゲームをしまいゲームなしの生活にしました。

まずは数学だろうと思い、マセマシリーズの線形代数から始めました。

 

マセマの線形代数はすごくわかりやすく線形代数がどんなのかもわからなかったのですが、なんとなくわかるようになっていきました。定理などの導出は飛ばして大丈夫だと思います。

 [11月]

マセマの線形代数を進めながら、同じくマセマの複素関数をやり始めました。

 

 これは結局編入に役立つことはなかったですが、学校のテスト範囲だったのでやっていました。

この一か月でこの2冊を2周しました。

[12月]

テストがあったりTOEIC IPがあったり、時間をとって勉強することはできませんでした。

ここから、編入生おなじみ徹底研究を始めました。

 

編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習

編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習

 

 まだこのときは志望校を決めきれていませんでしたが、編入TOEICがあった方が便利だろうと思い、1月の分に申し込んでいました。TOEIC IPが580点くらいだったので勉強しようとDuo3.0を始めました。

 

DUO 3.0

DUO 3.0

 

Duoが一番いい単語帳です。間違いない・・・

例文が面白いし重要な単語一通り覚えられます。

 [1月]

徹底研究をやってました。月末にTOEICがあったので模擬試験みたいなものを何回かやりました。

結果は705点でした。3月も一応申し込みをしていましたが、700点越えて満足したので3月はいいだろうと思いました。

[2月]

前半はテストでまともに勉強してません。

最後の1週間はテスト返しで午前中終わりだったのでここから真面目に勉強しだしました。

ここらで、筑波大学にしようかと思い出しました。機械工学科から筑波大学にいくと工学システム学類になります。ここは過去問も難しく倍率が10倍を超えていたので絶対無理だと却下しました。その中情報学群が倍率がそこまで高くなく過去問もいけるんじゃないかと不純な動機で目指しだしました。以前から情報の勉強も興味があったのでこれも大きな理由になりました。

[3月]

春休み!編入生は春休みが勝負!

ここからいろいろ始めました。

まず、数学。

 

編入数学過去問特訓―入試問題による徹底演習

編入数学過去問特訓―入試問題による徹底演習

 

これで一通り演習はできます。A、B、Cと難易度があるのですが、旧帝以外はA、Bで十分だと思います。

大学編入試験対策 編入の線形代数徹底研究―基本事項の整理と問題演習

大学編入試験対策 編入の線形代数徹底研究―基本事項の整理と問題演習

 

 神戸大学も視野に入れていたのでとにかくベクトル空間を理解しようと買いました。ImfやKerfをはじめ、線形写像などあやふやだったところを補充できました。

線形代数が出る大学をうけるならやったほうがいいと思います。

続いて情報基礎。

 

 まず、基礎からやりました。この時がc言語初めてで文法覚えなきゃとこの本をやりました。

 

新・明解C言語によるアルゴリズムとデータ構造

新・明解C言語によるアルゴリズムとデータ構造

 

 つぎに、これをやりました。今考えるとこれは失敗です。説明は丁寧ですが、なんせサンプルコードが長い。実践的ではあるもののヘッダなんこも使うのはアルゴリズム学ぶにはちと効率が悪かったです。

このときは神戸大学視野だったので物理もやりました。

 

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

 
物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

 

 薄いですが、基礎からむずかしめの問題までしっかり載ってます。解説も丁寧なので物理はこれで勉強しました。

英語は適当にDuoと長文をやってました。ですが、力入れてなかったです。

 

全体を通して数学が一番やりました。片手間にほかの教科といった程度です。

春休みは一日平均6~7時間くらい勉強してました。ほかの編入生に比べれば全然やってないです。でも、続ければこれくらいでもいいんじゃないかと思います。

[4月]

新学期が始まり、編入が近づいてきます。同じクラスの就職組はバンバンいいところに決まり始めます。それでも、勉強を続けます。

ここから数学中心から情報基礎中心になりました。

 

定本 Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造 (SOFTBANK BOOKS)

定本 Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造 (SOFTBANK BOOKS)

 

 まず、これを読みました。これ最初に読むべきです。各アルゴリズムとデータ構造の解説が詳しいので最後まであてにしてました。

 

C言語によるはじめてのアルゴリズム入門 改訂第3版

C言語によるはじめてのアルゴリズム入門 改訂第3版

 

 これが一番やりました。とにかくサンプルコードが丁寧。これをパソコンに入力しまくりました。

この月の後半から数学を中心に過去問を解きだしました。数学は割と解けるようになっていたので安心しました。

[5月]

アルゴリズム入門と過去問をまわす日々です。

過去問は7年分持ってました。数学含め情報基礎の解答づくりに励みました。周回するたびに解答が良くなっていくのを感じました。わからないところは、他学科の先生にも聞きながらやりました。コンパイルできるものはコンパイルしてあってるかを確かめていきました。

数学は、学校で授業ガン無視でやってました。このときはいろんな参考書を回しながら忘れないように勉強していました。

[6月]

テスト期間中に広島大学の入試がかぶりました。なんと不運な・・・

1週間開けて岡山大学の入試もありました。

情報に転科といっても筑波大学しか考えていなかったので情報の勉強はC言語しか勉強していませんでした。なので、広島大学は機械で岡山大学は情報でという中途半端な受験になってしまいました。どちらも対策をしていなかったのでどちらも不合格でした。当然ちゃ当然なのですが精神的にきました。滑り止めがあるのとないのでは雲泥の差があります。でも、結果その危機感が良かったのかもしれませんね・・・

こんな感じでテストと受験で忙しかったです。

勉強は、過去問を回してました。1年度だけ放置してその他の6年分を回していました。

[7月] 

試験が15日でしたので、2週間しっかりやりました。

1週間前に残していた過去問を時間を測ってやりました。試験は数学と情報基礎合わせて2時間なので自分がどれくらいでとけるかを試してみたわけです。このときは50分で解き終わりました。もちろん数回解いたものなので早いのは当然ですが、このペースなら初見の問題もいけると思って少し安心しました。

試験数日前、院試の問題(コンピューターサイエンス専攻)をみつけ数年分眺めていました。数学は一日2時間程度でならす感じでやっていました。

[試験前日]

移動日でした。地元からは割と時間がかかりました。飛行機と電車の中で定本Cをよんでました。筑波についてからは試験会場(春日会場)にいったり、大学内をぶらぶらしました。前日は試験会場に行ってみるのがいいと思います。ホテルでは、数学と過去問をテレビ(オールスター戦してた)を見ながら眺めてました。なんか受験話とかで「たまたま昨日見てたのが出た!」とかあるのでそれを期待して勉強してました(笑)。

[試験当日]

朝9時半までに集合だったと思います。僕は、9時前くらいに会場につきました。前日からずっと緊張しっぱなしで息苦しかったです。。。それは教室でもずっとでした。周りにいる人みんな賢そうに見えます。転科なんて甘かったんじゃないかとかいろいろ考えているうちにガッチガチになっていたんだと思います。

試験は10時から2時間で数学と情報基礎を解きました。

 

数学 1

(1)円柱x^2+y^2=1をz=xで重積分

 

  簡単でした。

(2)偏微分の式が与えられてrを含まないことを示す

 

 いろいろ試してみました。完答はできていません。

 

数学 2

わちゃわちゃ文章題があって

(1)これを表す行列をかけ

(2)固有値固有ベクトルを求める

(3)対角化、逆行列を求める

(4)A^nを求める

(5)n→∞したときどうなるか

 

 全部できました。

 

情報基礎 1

テキストファイルに学籍番号、科目、点数がかいてあってそれが線形リストになっていて、それを削除、挿入などの基本操作、学籍番号でソート(再帰)の穴埋め。

ソートしたリストを使用して科目数と平均点を求める関数の一部(自分は10行弱)をかく問題。

 

全部できたと思います。

 

情報基礎 2

2分探索について。2分探索と線形探索の時間計算量のちがいの記述。配列要素が同じ数字だったとき添え字の小さいものを探索するプログラムについての最悪のケース、説明、穴埋め。

 

全部できたと思いますが、記述が多かったので満点ではないと思います。

 

手応え

数学 1:7割

数学 2:9割

情報基礎 1:9割

情報基礎 2:9割

 

試験問題は翌年の4月に公開されるのでそこでチェックしてください。

この年は比較的簡単でした。(特に情報基礎)あくまで自己評価なので減点はおおいにありえますが、手応え良かったです。

試験中に緊張は解けて落ち着いてできました。試験の後の解放感は気持ち良かったです。

[7月末]

結果は合格でした。

泣きました(笑)。勉強してよかったと思いました。。。

 

このような感じで僕の受験生活は終わりました。

感想と参考書についてはまた別で書きます。

 

質問があれば、わかる範囲で答えます!

 

 

3編同期のブログを紹介しときます!

notfounds.hatenablog.com

 

mattu-2.hatenablog.com

 

追記

過去問および回答の配布はしかねます。

あらかじめご了承ください。